本日は、私が子供達を妊娠中に受けたクアトロテスト(クアトロ検査)について書きたいと思います。
※陽性の結果のことも書いてありますので、妊娠中で不安になられる方は読むのをお控えください。
テストを受けるか否かは、個々人の判断によるものだと思いますので、その点に関しての記述はありません。
検査結果を待つ1週間程の間(長いですよね)、私は様々な方の検査結果のブログを読ませていただきました。
こちらの記事も一個人のデータとしてお読みいただければと思います。
クアトロテストとは
妊婦さんから採血した血液中の4つの成分を測定して、赤ちゃんがダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニング検査です。
出典:LabCorp HPより
詳細はLabCorpHPに分かりやすく記載されています。
陰性か陽性かという結果は0か100かというものではなく、あくまでも確率に過ぎないんですよね。
同じ確率でも捉える人によって、受け取り方が異なってくる検査です。
また、陽性だからと言って、障害があると決まったわけではありません(陽性でも障害がない可能性の方が高いです)
クアトロテストを受けた場所
上の子も下の子も妊婦検診から出産まで同じ病院に通っていました。
大きな私立病院でしたが、そこではクアトロテストを受けることは出来ませんでした。
そのため、独身の時にかかりつけにしていた婦人科で受けることにしました。
立地柄、欧米人の患者も多いためか、“何故クアトロテストを受けようと思ったのか?”等と訊かれることもなく、スムーズに検査を受けることが出来ました。
このような病院は残念ながら今住んでいる地域にはありませんでした。
そして検査自体は行っていても、その病院で出産予定の方しか受けられない所が多かったです。
2回とも妊娠15週になってすぐに受けましたが、上の子の時は悪阻が重く、死にそうになりながら電車を乗り継いで病院へ向ったのを覚えています。
費用
自費のため、病院によって結構差がありますね。
私が受けた病院は高いほうだと思います。
1回30,000円(税抜)でした。
結果が出るまでの期間
検査を受けた曜日や時間帯によっても多少異なりますが、病院からは約1週間と言われました。
陰性だった上の子の時→郵送で届いたのが1週間後
陽性だった下の子の時→電話連絡が入ったのが5日後
もう1ヶ所受診しようか迷った病院がありましたが、結果が出るまで2週間と言われたのでやめました。
羊水検査に進むか決める場合、17週に検査結果が出たら、羊水検査が可能な18週という期限まで殆ど時間がありません。
妊娠中の1週間の差はとても大きいですね。
検査結果(上の子)
- ダウン症である確率1/4600
- 開放性二分脊椎がある確率1/12000、これに無脳症などの開放性神経管奇形を含めた全体の確率1/6000
- 18トリソミーである確率高くない
結果:スクリーン陰性
検査結果を待つ間に悪阻も少し落ち着き、胎動が感じられるようになっていたので、陰性という結果を目にしてホッとしました。
検査結果(下の子)
下の子の妊娠中はそれ程酷い悪阻もなく、初期の頃は穏やかに過ごしていました。
検査を受けて5日後の昼下がり、上の子とのんびり昼寝をしている時に登録のない番号から電話がかかってきました。
局番を見てすぐに、「結果が悪かったんだ!」と悟りました。
鼓動が電話越しに聞こえるのではないかと思う程緊張しながら電話にでると、やはり院長先生からでした。
- 検査結果が陽性だった
- すぐに結果をFAXするから確認してほしい
- 今後どうするのか出産予定の病院の担当医と相談した方が良い
上記を伝えられました。
今後どうするのか相談って何?!
送られてきたFAXには下記のように記載されていました。
- ダウン症である確率1/7100
- 開放性二分脊椎がある確率1/143、これに無脳症などの開放性神経管奇形を含めた全体の確率1/71
- 18トリソミーである確率高くない
結果:Screen Positive 神経管奇形の確率がカットオフ値より高い
この結果を受けて、まず思ったのが“想像よりは低い確率で良かった”ということでした。
次に、神経管奇形って何?という疑問が・・・。
上の子の時、そんな検査項目があったことさえ忘れていました。
ダウン症と18トリソミーしか頭になかったんですね。
大学病院を受診
検査後の妊婦検診
FAXを確認してすぐに、妊婦検診を受けている病院へ連絡しました。
予約していた検診日を早めてもらい、数日後に診てもらいました。
担当医に状況を説明すると、勝手に他院で検査を受けたからか、「クアトロテストなんて受けても意味がないんだよね」と渋い顔で言われました。
普段よりかなり時間をかけてエコーを診てもらいました。
開放性二分脊椎の可能性はないと言われました。
ですが、頭部を診ている時に「う~ん・・・」と唸り、
「側脳室が大きい気がするから、念のため大学病院で診てもらった方が良い」と言われました。
紹介状を書いてもらい、受診するまでの数日間“側脳室 拡大”等とネットで色々調べ、水頭症の疑いがあると書かれている記事が多く心配しながら過ごしました。
大学病院の高精度超音波検査
通院中の病院のエコーとはかなり異なり、細部まで素人が見てもはっきりとわかるような機械を使って、その分野の権威の教授に30分程かけて検査してもらいました。
- 側脳室幅、左右共に問題なし
- 脊柱、問題なし
- 二分脊椎も認めず
上記のような結果でした。本当にホッとしました。
出産とその後
妊娠後期は子宮頸管が短くなり絶対安静でそれはそれで大変でしたが、出産自体は問題なく元気に生まれてきてくれました。
ただ、クアトロテストや羊水検査、NIPT等では分からない病気にかかっており、現在も経過観察中です。
その病気の罹患率は非常に低く、私も今まで娘以外の患者さんに出会ったことはありません。
かかりつけの50代の小児科の先生が、今までに娘を含めて2人しか罹患者を知らないと言っていました。
もう少し大きくなったら手術予定で、完治出来る可能性は高いです。
クアトロテスト陰性だった上の子も、100人に1人程かかる症状で1歳の頃手術をしています。
まとめ
当たり前のことですが、クアトロテストで分かることは本当に一部のことだけなんですよね。
でも、それを承知でテストを受けようとしている方の気持ちもとても良くわかります。
一部分のことしか分からないとしても、その一部分だけだって知りたいですよね。
クアトロテスト以外にも、出生前診断はいくつかありますが、皆さん受ける前にたくさん考え悩まれているはずです。
個人的には、夫婦間でよく話し合い受けると決めたのであれば、周囲の方々はそれを尊重してあげてほしいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。